shozo tsujimura

〜 今、デザインにおいて考える事 〜


東と西

 1960年代後半から、ファッションが日本の市場でスタート切りました。
黎明期を経てすでに50年以上が過ぎようとしています。ミニスカートから始まり、何でもありの現在に至るまで西洋からいろいろなことを学び、日本のファッションも成長してきたように思います。
 多くのブランドが、若々しい大人の女性のあり方を提案している今、いくつかのブランドは、それを表現しきれずにいる現状です。生き生きとした情報が溢れているにもかかわらずなぜでしょう?

 ヨーロッパと東洋!今改めて思うと、そこにはDNAの違いと言うカルチャーを感ぜずにはいられません。見え方のみの追随の中で、ヨーロッパのDNAが理解されないまま、現在に至っているような気がします。作り手の戸惑いを置いてきぼりにして、多くの正直な消費者たちは情報社会の中で、無意識にその壁を乗り越えていってしまっているような気がします。

ライトタイム

 ライトタイムな年代がライトタイムな消費者の為に物作りを・・・・
簡単な事であるように思いますが、意外を現実にはそれがなされていないように思います。
 おしゃれな消費者が増えたなかで、作り側と着る側の背丈が同じになった現在、消費者的なデザイナー発想が大事な要因にならなくてはと思います。また、それをスタッフワークのなかでどのように新しい世代のスタッフに示すことが、これからのキャリアのあるポジションにおいては重要な事だと思います。

横と縦

 ?階はヤング、?階はミセスなどというデパートのターゲットの切り口は今も存在します。70年代以降、多様なキャラクターが存在するなか、ターゲットの分け方も横志向ではなく、キャラクターカット(縦志向)に移行する時代になりました。その中で作り側に課せられた重要な課題はエイジレスという感性の捉え方であり年代を超えた若若しさの表現ではないでしょうか?